【NEW】日本一マンモス女子大の共学化 武庫川女子大学に思うこと。
2027年度より兵庫県西宮市にある武庫川女子大学が共学化されます。
それに伴い反対の著名運動も行われ、現段階で既に40,000名以上の著名が集まっています。
私も反対運動に著名した一人です。
私自身の経験は、全て共学校。
女子校未経験、きょうだいも弟一人、近所も男子ばかり。
登校班では私一人が女子で班長。
10名ほどの男子群を率いて毎日登校していましたし、男子たちと楽しくよく遊んでいました。
性格もまあまあ男勝りの私に、神様はどうやら二女も授けてくれました。
姉妹を育てていくうちに、女子の楽しさを知るようになりました。
女子校の良さ、男子校の良さがあると思うのは、私が自身の教室で教えていて、教室内でも男女別のクラスの方が教えやすかったり、彼ら自身が楽しそうだったり、思春期の男女が分かれた環境は、塾内での勉強をする環境では整っているのではないかと思ったことが何度もあるからです。
女子には女子の、男子には男子の、団結の仕方、話題の面白さ、リラックスして勉強出来る良さなどがあります。
私の長女は、武庫川女子大学に通っています。
最初から女子大を選んだわけではなかったのですが、結果的には建築学部という遅くまで残って作業がある学部には、女子だけの環境は良かったように思います。
毎日、図面を描いたり、模型を作ったり、PC作業が延々と続く中で、いつの間にか髪は一つにまとめ、洋服も動きやすい方が勉強や作業がはかどります。
20代前半の女子たちですが、男子の目を構っていられないのです。
帰宅すれば狭いワンルームマンションに一人ですが、学校の方が綺麗で、一人ひとりにPC2台と製図作業机も提供されているため、毎日遅くまで安全な学校で作業ができています。
こうしたすべてのことを加味した結果、女子大を選んでよかったと思うことが、娘の感想もですが、母の私の感想でもあります。
母目線でいうと、女子教育は女子校の強みであり、これから娘が社会に出て男女一緒に働く上で、女性のキャリアの積み上げ方、役割もどんどん変化していく中で、新たに芽生えてくるであろう葛藤との向き合い方や順応性、そういった女性ならではの最後の教育を享受出来る場としても良さを感じています。
また、関西圏には建築学部は意外とありません。
理工学部系の建築学科はありますが、建築学部建築学科は意外と少なく、また景観建築学科は学習内容が特殊で建築学ばかりではない特色も持っています。男子学生が多い学部であるがゆえ、武庫女は唯一、女子学生のみの学び舎です。
年々この環境の良さを思い、理系次女にも、女子大への進学を考えていたくらいでしたので、武庫女の共学化は、せめて現在の1回生が卒業するまでは女子大のままでいて欲しいと、母心からも思います。
武庫女は立地条件が良く、神戸と梅田の間に位置し、利便性、アクセスもよく、3つのキャンパスはすべて駅から徒歩圏内です。他のキャンパスの様子は分かりませんが、上甲子園キャンパスの教室内に入ったことがある保護者としましては、あの真っ白な明るく静寂に満ちた教室と甲子園会館という由緒ある圧巻の建物内で、男女が肩を並べて建築について語り合う姿も、また美しいなあと、今ふと、書きながら思いました。
娘は既に卒業した後に共学化になるのですが、学ぶ環境、学ぶ内容、先生方、娘の周りの学友たちはみんな熱心に取り組む学生ばかりなので、この穏やかな良い環境が続く大学であって欲しいと思います。
新生「武庫川大学」になっても、学ぶ意欲の高い男女が集まり、この素晴らしい設備環境の整ったキャンパスで、先生方からの知識を得る喜びを感じて欲しいと、武庫川女子大学とのご縁から感謝の気持ちを込めて、心から願っています。